私は正直、人間の身体という牢屋にも、日本社会にも、あんまりマッチしていないとずうっと思っていました。
今は、多少そのギャップ感は軽減されていますが、
理論上、「現在の環境は、数多ある可能性のひとつに過ぎない」と思っているので、
最悪、消滅しても構わないと思っています。
消滅するならするで、その過程、Howにこだわって、できるだけ効率的に無駄なく、穏便に終わらせられたらいいなぁと思っています。
で、いつかは地球も消滅するでしょうけど、例えば１００年後とか５００年後の短期スパン（宇宙時間においては短期）で言うと、「消滅するとは限らない」です。
なので、「できるだけ存続できたらいいなぁ（自滅は面白くないなぁ）」と思って、生産的なことを考えたりしています。
今、私は日本という国の中で、マイ身体に納まって、生きていますが、
先ほど述べた通り、それは「たまたま」そういう特殊性を帯びているというだけで、その他の無数の可能性に対しても、対応できるように、スキルを磨いてきました。
現時点では、「無数の可能性」に対応できるだけの十分な能力はないのですが、
「人間として生活しなきゃ」「それが普通で無難だ」と思ってるので、
特殊で特定的な環境にも、ある程度適応しなきゃまずいな、とも思っています。
その綱引きのバランスの中で、自分なりに、ベターを追求しています。
ただ、原則的には、「今いる場（地球のこの世）にあまり未練はないので」、
ある程度、常軌を逸していて、かつ合理的な道をリスクを許容して取ることができます。
特殊性のある環境であっても、それは立派なひとつの可能性なので、それに対して、真摯に向き合って、「本気で生きる」という理性側の意識もあります。
地球で本気になれない人は、例えば他の惑星に転生しても、上手くできないだろうという予測があるからです。
一方、一般的な人の行動原理を見ていると、
「地球環境がとても大事だ」と思っている人が多いように思います。
「ここが私のホームグラウンドだ」という意識のことですね。
ホームグラウンドであるならば、一生懸命、血眼でがんばるかというと、
そういう人はいるとは思いますが少数派で、
圧倒的多数の人は、「地球環境での生を大事にしよう」としすぎて、リスク回避志向になり、自分に優しくする傾向があるようです。
地球環境のことを軽微なものだと思ってる私が「本気で生きる」を選び、
地球環境を大事に思っている人が、「恐る恐る生きる」を選ぶという、
なんか「逆じゃね？」という興味深い趣があります。
「女性を軽く見ている男ほど、モテる」とか、
「他人を強く憎む人ほど、深い愛情を持つ」とかと似てますね。
おそらく「大事だからこそ」、それが壊れたときがめっちゃ恐ろしい、ということなんだと思います。
「もし失敗したら大変だ、もう後がない」からこそ、安全を追うようになるのかなと思います。
ちなみに「安全を追う目的」であるならば、どれだけ「広い安全領域を確保するか」が大事になってきます。
そのために「危険」と「安全」の境界ギリギリを見極める経験とか洞察が必要です。
「常に逃げる」「常に避ける」戦法では、安全エリアが小さいままで、気づいたら周り中が危険エリアで、小島に取り残されて身動きとれなくなったりします。
で、追い込まれて、とどめをさされてジエンド、という運命が可能性としてある。
その運命を拒否するために、必死で活路を見いだして、針の穴を通して安全地帯を飛び交う、という戦略が有効です。
これが唯一の戦略ではないですけどね。他の戦略でも、とりあえず安全を確保できるのであれば良いと思います。例えば他人に犠牲を強いて生け贄にするとか。
「リスクを取れない」「恐る恐るにしか生きられない」となると、
それ自体が問題というよりも、「生きることがつまらなくなって」「もうどうでもいいいや、死んでもいいや、もう止めたい」
という客離れが起こることが、まずいですね。
なので、「生きてると、こんな良いことあるんだよ！」「ほら、楽しいでしょ！」というような演出をしないと、「全員リタイヤ」になって、終わる、というあんまりつまらない展開になります。
こういうディズニーのミッキーマウス的な演出を、多くの人は経験していると思いますが、
継続的にそういう楽しい体験をして、「うん、まだ生きていけそう」と思ってもらって、なんやかんやでありのままを受け入れたりスルーしたりして、しのいで、
運命を泳ぐ旅が続くといいなぁと思っています。
まぁどうなっても、なるようにしかなりませんが。
ポジティブに考えると、ゲーム続行した方が良いなと思います。
おわり
