少子化問題っていうか、
普通に、「マンパワーが足りなくなるから、その範囲内で細々とやろう」ってなるのが自然なので、
それを許容できない(今と同水準の公的サービスを維持すべき)っていう方が、ちょっと、無理がある・・・
仕事量に対して、人員が足りないってことになるので、
それに対して対応するのであれば、「生産性を狂ったように上げまくる」っていうのが、一番普通で平凡な案になります。
その一翼を担うのが、おそらくAIになるのではないか、と思うのですが、
デジタル化も進行が遅い日本が、どれだけAIを活用して、AIを信託して、政治的な意志決定が可能になるのか、そのマッチング度が霧の中のようでよく見えません。
私の予想では、一旦、ガクンと公共サービスの低下(断崖落下)が起こって、
ある程度モメて、
「限られた人的リソースを最大限有効活用しなきゃコレ無理だわ」
というコンセンサスが(断崖ショックを背景にして)形成される。
ある程度付け焼き刃のオートメーション化も進め、
(私は保守コストの点でオートメーション化の効率性については懐疑的ですが)
それらも含めた資本配分の最適解を、AIに求めて、
事実上、「AIの指示によって人間が動く」というフェーズが生まれて、
中期的に、これはおそらく成功するのでしょう。
で、AI信仰、AI依存態勢にGOして、
その後ややこしいサイバー攻撃とかで、みんなけっこう困る。
というシナリオだと思います。
人間の工夫でなんとかカバーしきれればいいんですけどね。
結局、「生産性を狂ったように上げまくれ」の政治的な指示が飛んでこないので、
じゃあ「AI依存」というサクリファイスでもって、生産性向上を召喚しよう。
という取引が、一番穏便なんでしょうね。
基本的に、「人間が生きていくのにAIなんて必要ない」んですけど、
その事実をよく理解するために、時間と労力をたくさん使って、痛い目に遭って学習して、という謎ゲームが、
21世紀の闘いになっていくんでしょう。
それならそれでもいいんですけど(その枠内でHow to doを模索するのもいいんですけど)、
AIみたいな、本質を偽装しやすいツールを、
使いこなしてる人物像というのが全く描けません。
それは私の想像が狭いから、かもしれませんが、
熟練者は、AIは使わないわな、というのが私の持っている印象です。
肝は「情報収集力」であって、
その点、AIは強いのかも知れませんが、データソースはネット上のデータベースにある情報すべて?それとも、何かサンプリングを与えているのか、知りませんが
人間が吐いた情報(大量の情報)をベースにしているのであれば、
「説得力のある提案(実質的に正確性は担保されていない)」以上のものは出てこないだろうなと思います。
人間が吐いた情報を用いずに、事実ベースで考えるAIは、道具として有用かもしれません。
事実ベースの大量の情報さえあれば、人間の頭でも、十分実践に耐えうると思います。
AIと、答え合わせする、くらいの使い方(距離感)が好きです。
結論:少子化は、AIが救ってくれるだろうけど、後がモメそうで嫌だ
おわり