宇宙開発について

アメリカのイーロン・マスクさんとか、日本のJAXAとか、多くの方が今、宇宙開発の研究・実践をがんばっていると思います。

 

ただ、私の見る世界では、言い方は激しいですが、宇宙開発は金を虚空にばらまくような行動だな、と率直に思います。

 

今、人類にそんなパワーあるんかい?と思うのです。ロケット1発打ち上げるのでも、何百億円とかかる、スタッフの給料もある、めっちゃ金かかりますよね。そのコストに見合うベネフィットを回収できるんでしょうか。

 

宇宙開発の目的としては、以下があると思います。

・新たな惑星、フロンティアに植民する

・資源を発見して、収集して、地球に持ち帰る

・物質世界をよく知るための情報収集

 

植民は、死ぬほどコストかかりますよね。地球のように「生物が生活しやすい環境」をお膳立てされてる状態でも、現在、貧困問題が解決できていない(構成員全員に十分な飯が届いてない)し、環境問題もコントロールできていない。これができていない人類に、「おそらく生活しにくいであろう他惑星」で、文明社会を構築・維持するために必要十分な出資が可能なんでしょうか。

 

そして、宇宙にある資源を持ち帰ろうという策。これも、資源を見つけるまではいけると思うんですが、持ち帰るのは相当大変そうな気がします。輸送用の宇宙船1往復で、何トンの資源を持ち帰られるのでしょうか。持ち帰った資源の価値より、輸送に多くのコストがかかったら、採算合わないですよね。もし採算あうのなら、良いと思いますが。

 

最後の物質世界の調査、というのは、これはやっても良いかもしれません。ガンガンやってほしいです。日本のはやぶさとか、少量の砂を持ち帰っても、色々わかることはあるそうなので、比較的低コストで小さなロケット飛ばして、斥候のように情報収集して、帰ってくる。これはイイネ!と思います。

 

私の結論としては、今の時点では、「目的が情報収集以外の宇宙開発は、金の無駄使い」というものになります。

 

人間社会は、もうグチャグチャに絡まったあやとりの糸みたいで、手がつけられないし、面白くないので、宇宙に目を向けて、JR技術開発線・宇宙行き特急列車みらい号に乗り込みたくなる気持ちもわかりますが、絡まったあやとりというのは、知恵出せばほどくことは可能ですし、利益も大きいので(違う惑星に植民するにしてもそのノウハウが死ぬほど役に立つ)地上にもっと目を向けてくれたら嬉しいです。

 

こういうこと言うと、がんばってる人を否定するようで、気が引けるんですが、宇宙開発進めて、地上が北斗の拳みたいな世界だったら、かなりシュールだなと思うので、宇宙にも、地上にも、バランスよく投資を分配してほしいと思います。