なんか、あんまり深刻なことじゃないんですけど、
元自衛隊のタレントやすこさんが、
「やす子オリンピック 生きてるだけで偉いので皆 優勝でーす」とツイートしたら、
天然キャラタレントのフワちゃんから
引用ツイートで「お前は偉くないので 死んでくださーい」というひどいことをゆって→フワちゃんが削除して謝罪した
みたいなニュースを見たんですけど、
これはフワちゃんがかなり悪いですけど、
あんまり「死んでください」を真に受ける必要もないんですよね。
言葉が生まれる前に、まずイメージがありますから、
呪いの言葉も大体そうなんですよ。
「ぶっころしてやる!」っていうと、直接的に解釈すると「I kill you」の意味ですけど、
それに対して「あっユーキルミーなんですね、怖いな!」と思う必要はなくて、
「ぶっころしてやる!」を言った人の内部で、なんか怒りとか、不安とか、焦りとか、いろいろミックスされたネガティブなイメージが膨らんで、
その結果、「ぶっころしてやる」が発話された、という現象なので、
これは対話じゃないんです。「山が噴火した」みたいな現象です。
フワちゃんの「死んでくださーい」を真に受ける必要がないということは、
山が噴火したからといって、その吹き出たあっついマグマをわざわざ人が桶で体にかけて「あちー!」とする必要がないことと同じ事です。
フワちゃんがまずかったのは、SNSという対話をする趣旨の場で、マグマを出したことが誤りであって、
誰もいない河原で叫ぶべきことだったのに、
コミュニケーションの「体」で、呪いのマグマを出すべきではなかったですね。
こういうネガティブな感情を、相手に強制力を持って、植え付けることを
私は「強制共感」と呼んでいます。
やす子さんは、フワちゃんの発言を見て、「悲しい」と言っていたので、
きっちり「強制共感」に付き合ってあげているので、仕事としてはパーフェクトに近いです。
で、フワちゃんも反省して謝罪しているので、とりあえずこの件は終わりでしょう。
ちょっと笑ってしまったのが、
「お前は偉くないから 死んでくださーい」ってことは、
「もし偉かったら死ななくていい」ってことなんですね。
そんなぬるいルールの中で生きていたのか、とちょっと意外でした。
偉ければ死なない・殺されないルールなんて、ないんですけどね。
実態は、偉かろうが偉くなかろうが、全員ガチンコ勝負しているのが実態です。
そのガチンコ勝負のひとつの表情が、秩序とか、上下関係とかゆうものであって、
笑顔もあれば、怒りの顔もある、それがありのままだ、
と思っています。
自然な笑顔が一番良いですね。
作り笑顔も、状況によっては、良いことですが。
おわり