元SMAPの中居正広さんが、何やら疑惑が生まれているようで、ヤフーニュースも中居さんの記事がいっぱいです。
芸能界関係者の女性と何かのトラブルになり、中居さんが9000万円の示談金を払って、清算したところ、
守秘義務も示談の条項にあったでしょうに、その情報がなぜか外部に漏れて、フジテレビとかがてんやわんやになっているらしいです。
中居さんは、すでに今回の件について謝罪文を公表していて、
そこで「申し訳ないことをしてしまいましたが、示談は済んでいるので、芸能活動は継続できます」という謝罪文としては不自然な文言があって、
違約金の支払いを避けるために、自己都合での活動休止の線を消しているのではないか、という意見がヤフコメで見られました。
これって松本さんのときと同じように、「大物タレントが」「女性に性的な行為を強要して」「バレて」・・・みたいなことですよね。
要は、「積極的に性加害ができるような性質の人の方が、芸能界で高い地位にいやすい」という時代がかつてあって、
その時代が変わってきて、取り残された(振り落とされた)ってことなんでしょうね。
だからあんまり興味ない(中居さんのファンでもないし)のですが、
この件で考えさせられたのは、
例えば生涯収入10億円のタレントがいたとして、今回は中居さんですが、
報酬10億円に相当する、芸能界での「良い仕事」をしておいて、
かつ、女性への性加害をして、和解金に9000万円かかりました。
じゃあその人のタレントという仕事人としての価値は、
10億円ー9000万円=9億1000万円だったわけですよね。
これって、「すごい仕事したなぁ」とも言えます。
松本さんもそうですよね。吉本が牽引するお笑い界の発展という仕事としては、素晴らしい働きをしてきたと思います。
だからこそ、中居さんの件でも、松本さんの件でも、
「疑惑があっても支持するファン」vs「疑惑を問題視する人」で、せめぎ合いがあったりする。
この結論としては、
「どんなに良い仕事をする人であっても」
「明確な反社会的行為(例:9000万円相当の性加害)をする人は」
「仕事をする機会を失う」
っていうことなんだと思います。
複雑なのは、この「反社会的行為」というものであって、
「反」「社会」ですから、この「社会」によって、意味が180度も変わりうるということです。
つまり、芸能界という「社会」が、性加害を「善し」、あるいは「必要悪だ」という風潮がもしあったのであれば、
「性加害をすべき場面で」「それを断るような」「正義っ面をする強情者」こそが、
逆に「反社会的な人」になる、という側面もあると思います。
もちろん、スポンサーや視聴者は、「性加害はNO」という本音あるいは建前ですから、基本的に性加害は反社会的という解釈で良いと思いますが、
芸能界というところは、そういう黒と白が同時に重なって両立しているような、矛盾を内包した、
ある意味での最前線、特殊な場なんだと思います。
そういうせめぎ合いのある場において、「蛮勇」の者は、すぐ頓死するということでしょう。
これから令和の時代においては、芸能界で生き残るためには、
「嘘が巧みで」「バランス感覚にすぐれている」ような、
そういう性質の勇敢な者が、長く売れていくんだろうなと思いました。
芸能人の人も大変だ。
私は素人で安全域にいるので、大変な環境でがんばってエンターテイメントの仕事をしている芸能人の方々を応援しようと思います。
いつも楽しいおしゃべり、お笑い、歌やダンスなど、明るい話題を視聴者として楽しませてもらっています。ありがとうございます。
でも私はもうおじさんなのでテレビはニュースくらいしか見なくなりましたが、バラエティ番組も、なくなったら寂しく思います。がんばってください!
おわり