石丸伸二さんが、今年の夏に来る都議選をにらんで、新党「再生の道」を立ち上げたと記者会見で発表があったそうです。
その会見の一問一答の一部をヤフーニュースで文字で読んだんですが、
「なぁんかよくわからない」ですね。
・日本の政治的・経済的な停滞を招いている原因は「政治屋」の存在であるとして、この一掃を目的としている。
・「政治家としての仕事ができる」即戦力を公募し、党の書類審査・面接などを経て、候補者として合格者が決まる。(政治家としての経験・実績がある人の方が好ましい)
・「再生の道」所属の都議会議員としては最長2期8年を限度として、それ以降は都議会議員を辞めてもらう。(期限切れで辞めた議員のセカンドキャリアへの支援は行う)
・党として「特定の政策」は掲げず、どのような政策を実行していくかについては、各党所属議員の裁量に任せる。
・上記の期限を守るのであれば、他の政党との「かけもち」も許容する。
・石丸さんは次の都議会選には出馬しない。(都知事を狙っている??)
ということで、なんか「真正面から政治家業をすることを」「避けている」ような感じですね。
つまるところ、石丸さんは「日本をこうしたい」というグランドデザインについては「政治家として言及していない」んだと思います。
そうじゃなくて、「石丸さんが気に入らないような、仕事をしないでポストにしがみつくことにリソースの大半を投じるような『政治屋』を、排除したい」という目的のために設立する政党といった感じですね。
うーん、野球の球のコースで喩えると、高めの速球ストライクで振らせるみたいな感じですね。
ただ、任期が8年と縛りをかけるのが、なんだかなぁと思います。
長期的な話で言うと、世代交代のサイクルを考慮するとしても、8年サイクルでは、「やっと慣れてきて、これから本腰入れるって感じの人材(政治家)」が辞めることになると思うんですよ。
長期的に回すのであれば、25年間~30年間くらいの幅は欲しいところですね。
おそらく、石丸さんは、長期的なことは「知ったことじゃない・言及しない」という感じなんじゃないかと思います。
彼がやりたいのは、
「政治屋を一掃するための」「刺客を」「東京都から手始めに、全国の自治体に送り込んで」
「そこでかつての安芸高田市のようなアグレッシブな仕事をしてもらって」
その仕事の進捗状況等の情報を、党に集約させて、
「この自治体では、政治屋がこんな抵抗を見せている!」といったような、
政治屋への攻撃材料になるようなネガティブキャンペーンをYOUTUBEなどで配信していく。(党支持者からの応援を受けて、大きな世論のうねりを作っていく)
そういった短期的なお祭り現象を起しに行っているんだろうな、と思うと、私は「なるほど」と腑に落ちます。
まぁ~政治屋・・・「ポストにしがみつくためにいくらでも他の犠牲を払う→払ってはいけない犠牲を払いすぎて致命傷を許容して、全体がジリ貧で沈んでいく」という性質は、
よくある「腐敗」ですけど、
私は穏便派なので、人間の寿命のサイクルで、自然に丁度良く変化していくだろうなという発想をしがちです。
確かに、なんかの大きなうねりのような動きで、若返り、活性化が図られるのであれば、まぁペイはできるかなと思いますが、
国政からの縛りもありますし、自治体の政治という狭い視点から言っても、
はたして長期的な意味で軌道に乗っていけるのか、
「つまり、アグレッシブに大きなうねりを起している側が」「政治業を適確にできるのか」
という所が担保されていないし、
その責任も石丸さんは負うつもりはないようなので(党の各候補者の責任としている)、
「難しい話はいいから」「みんなでお祭り騒ぎしようぜ」っていう、
ある意味では、「一部の人達にとって」「とっても楽しそうなイベント」
それ以上でもそれ以下でもない、という印象を受けます。
それはそれで、やってみるのもいいかもしれませんね。
私としては、石丸さんが都知事に選ばれたとして、どのようにドライブするのかというところに興味を持っています。
本格的に石丸さんムーブメントの本番は、4年後以降からでしょうか。
私は都民じゃないですが次の都知事選では、高齢の小池さんに「お疲れ様でした」ゆって、石丸さんを応援しようと思います。
おわり