資本主義の良い所・悪い所

資本主義の本質は、(資本家→労働者)の換金可能な労働力の搾取実現性にあり、一言で言うと「ステルス攻撃」によって破壊を一方的に行える(逆恨みによる反撃がされにくい)点にあります。

 

「働いて苦労あるけど、前より生活が豊かになったから良かった」

「自分も努力すればトップの大金持ちになれるかも」

 

というように、もしも「労働者の生活が実質的に良くなっているならば」又は「労働者に希望という精神的な付加価値を与えているならば」(資本主義はシステム設計的には「ステルス攻撃」であっても)資本家と労働者の間で多くの部分で「同意」が形成され、ドンドンばく進していきますね。実際、していきましたね。

 

資本主義の祖は、貧困のさなかにある多くの労働者救済(自助による救済)のためにこのシステムを考案したと聞きます。このシステムに乗っかること=資本家と労働者両方にとってウインウインにすることにより、労働者は豊かになる道を歩むことを「許された」のです。

 

宗教とか見ててもおわかりのように、大体地球にリリースされたシステムというのは、当初は設計者の思想を皆共有しているので効果的に働くのですが、時間がある程度経つとその設計思想を(ナチュラルなのかわざとなのか知らないですが)無視した、ゆわゆる「原理主義者」が多数出現し、とっとこ暴走していって機能不全になる、というシナリオを歴史上は何回も踏んでいます。

 

話を最初に戻しますが、資本主義の本質は「ステルス攻撃」ですから、基本的に労働者に対して破壊行為をしかけるシステムだという理解がまず必要です。

 

こっから先の理解で枝分かれすると思うのですが・・・

 

①「そういうシステムなんだから、労働者をガンガン破壊するしかないじゃん」(原理主義派)

②「労働者は被ダメージを上回る創造(付加価値の創造)をしなきゃシステムダウンするから労働者のダメージ可能な限り軽減しなきゃだめじゃん」(明るい未来派

③別にどうでもいいから壊れるなら壊れればいいじゃん(あきらめ派)

④そもそもシステム自体悪なんだから地球丸ごとぶっ壊せばいいじゃん(テロ派)

 

こんな感じでわかれると。資本主義自体、先進国においては当初の目的は達成されているので、今の私は(明るい未来派)と(あきらめ派)の中間くらいの気持ちですね。「あがき」が長く続いているような発展途上国の場合は資本主義でがんばればいいと思いますよ。資本主義には実績がありますから。

 

結局、みんなが今どうしたいのか、に尽きるんですよね。

 

おそらく「衣食住+教育費とか」に不自由したくない、あとできれば「趣味・遊び」がしたいくらいの経済水準でいいんじゃないでしょうか。

 

これはあくまで私の「おそらく」なので、本当の所は全員に聞いてみないとわかりませんが、金の量と人の幸せが比例関係にあると本気で思ってる人はこの世に何人くらいいるんでしょうね?

 

せっかくビッグデータとかあるんだから、全員の意志を確認してみるのが第一歩じゃないでしょうか。

 

全員の頭がまだ「金稼ぎまくりたいモード」なら明るい未来を目指せばいいし、みんなそろそろ経済戦争が嫌になってきたなら新たな「攻撃、被ダメージ」の同意が得られるようなゲームを構築すればいいでしょう。

 

私は新たなゲームがいいですね。社会主義的、精密監視社会の構築を希望します。