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欲の正当化について考えてみた その2

前回から「欲の正当化」と言っていますが、正しくは「欲の肯定」でした。

 

まぁそんなに大きな間違いじゃないからどっちでもいいです。

 

欲の肯定と共に、「人格」の大きな要素を占めるのが「特殊な前提条件」です。

 

「特殊な前提条件」とは、その人の内面にのみ存在している(思い込んでいる)世界のルールのようなものです。

 

例えば、私の特殊な前提条件として大きいのは、「人から愛されると危険が増える」というものです。

 

これは、子供の頃に親に強く愛され、同時に強いストレスを加えられた経験から生まれたものです。思想というよりも、身体に刷り込まれた条件反射ですね。

 

動物に、エサを与えると同時に電流を流すということをすれば、その動物は「エサは危険だ」と刷り込まれます。これと同じことです。

 

この「特殊な前提」によって、私は何か行動するとき無意識的に、人から愛されないようにする工夫を施しています。

 

憎まれるようにするのではなく、「相手が心の距離を置くような」態度を自分が取ると安心するのです。これを治そうとしても、身体がそれをベストだと思い込んでいるため、中々治せません。

 

このように、「特殊な前提条件」は、生後に体験した経験が主な原因となって作られる性質のものだと言えると思います。もちろん生まれ持った性質もベースにありますが。

 

人は障害にぶつかったとき、その原因を求めます。

自分が不利益を被っている事実に、理由がないと不安になるからです。

 

その理由として、「特殊な前提条件」という障害壁を心に作り出すのです。

「壁があるせいで、不利益を被っている」と納得して心を落ち着かせているのです。

 

私の例のように、この壁は、理論的な思考の結果生まれるもの、ではなく身体(と身体から情報を受信する心)に依存して存在しています。

 

ISのようなテロリストも強力な壁を設けているようですが、話し合いで、理屈で納得させて改心させるというアプローチはほとんど効果はないでしょう。

 

彼らの身体と心に直接アプローチしなければ、「特殊な前提条件」を解消することはできないと予想します。

 

私の「人から愛されると危険が増える」という壁を崩すには、「人から愛されて幸福を感じる」体験をするということです。

 

ここで問題なのは、長年生きてきて、「愛されなくても幸福になる方法」を身につけてしまっていることです。

 

おそらくテロリストも、「自爆などの破滅的な人生で終わっても幸福になる方法」というものを身につけています。

 

テロをしないようにする生き方は、彼らには需要が薄いのです。

 

彼らに需要がなくても、テロの被害を受ける側は困ってしまうので、周りが積極的にテロリストの身体と心にアプローチして、壁を取り払う努力が必要なのだと思います。

 

そして頭に留めておかないといけない点は、テロリストは間違いなく「過去にとても強いストレスを感じた経験を持っている」という事です。

 

第一にそれが具体的に何なのか突き止める必要があります。

 

それがわかったら、彼らの世界における「悪」と「その負のイメージ」を切り離す操作を行います。

 

「悪」と思っていた存在は、必ずしも悪ではない(良い面もある)と「体験」させることが重要です。

私の場合で言うと「他者からの愛情」は、悪でなないと理解させるということです。

 

アプローチの方針が定まりましたが、これを実行するためのツールがありません。

 

そこで注目したいのが、VR(バーチャル・リアリティー)です。

 

視覚、聴覚という2つだけの限られた出力で、どこまでテロリストの心に影響を及ぼせるか、その効果に大きな期待はできないですが、

 

今後VRが進化すれば、例えば「親の愛」を体験させて更生させる事ができるかもしれません。いや、しなければいけないのだと思います。

 

人の「特殊な前提条件」を取り払うことができれば、矛盾状態が起こりにくくなり、世の中から争いを元から絶つことに繋がります。

 

VRの分野は、今後非常に重要な位置を占める投資先だと思います。

開発に携わる人たちには頑張って欲しいです。

そして権力者の方には、彼らに金を積極的に投資して欲しいと思います。

 

悪く言えば他力本願、良く言えば役割分担です。

私も自分にできることを探りますので、これを読んでる方と一緒に問題を解決していけたらいいなと思います。